タコ・ウオノメとは

タコ・ウオノメのイメージ写真

タコは胼胝、ウオノメは鶏眼とも呼ばれます。これらは、慢性的な圧迫や摩擦による物理的な刺激を主に足底で受け続けることによって、角質が増殖(肥厚化)していった状態をいいます。

タコ(胼胝)については、表面の方向に向かって角質が肥厚化していきます。その部位を触ると厚くて硬いものを感じるようになりますが、痛み(圧痛)が現れることはありません。足底に発生した場合は、靴を履いている最中は異物が入っている感覚がみられます。なお、タコは足裏だけでなく、鉛筆等を握りしめるなどして起きる“ペンだこ”、正座により足関節の背側にみられる“座りだこ”など、ほかの部位でもよくみられます。

一方のウオノメもタコと同様、慢性的な刺激を足底で受け続けることで、角質が肥厚していくのですが、この場合は真皮の方面に向かっていきます。これがやがて神経を圧迫するようになり、圧痛がみられるようになります。

発症の原因として、自分の足に合う幅やサイズの靴を履いていない、膝や腰の痛みをかばう歩き方をするなど歩行バランスが悪い、姿勢の悪い歩き方などが挙げられます。

なおタコやウオノメは、視診によって診断がつくことがほとんどです。

治療について

まず慢性的に刺激を受けてしまう状況を改善する必要があります。これを行わないことには、再発するリスクは高いです。

慢性的な刺激を回避できる環境が整っても、角質の肥厚化によって圧痛などが伴う場合は、ウオノメあるいはタコ(胼胝)を除去する治療が行われます。その方法としては、メスなどを使用して除去するということもあれば、患部にサリチル酸を貼るなどして、肥厚した角層を柔らかくして取り除く治療法もあります。