黒子(ほくろ)の手術について

黒子の手術のイメージ写真

黒子(ほくろ)は、良性の皮膚病変です。
しかし、形や色の変化、かゆみ・出血、盛り上がりの急な増大などが見られる場合、まれに皮膚がんとの鑑別が必要になります。

診断について

まずは診察にて、以下を行います。

  • 肉眼・ダーモスコピー(拡大鏡)による観察
  • 必要に応じて皮膚生検の検討

良性か悪性かの判断は、病理検査で確定診断を行います。

治療方法

黒子の大きさや部位によって、最適な方法を検討します。

手術の流れ

  1. .腫瘍をマーキングした後、局所麻酔薬を使用します。
  2. メスやデルマパンチなどを用いて切開し、腫瘍を除去、その後、縫合します。(腫瘍のサイズによっては縫わず、外用治療となることもあります。)
  3. 創部がふさがるのには個人差はありますが、約7-14日程度を要します。

手術後の経過

  • 縫合した場合:傷の状態によりますが、約7-14日で抜糸
  • 赤みや線状の傷跡が残ります(時間とともに軽快)
  • まれに再発することがあります
  • 術後約2週間ほどで病理検査結果が出ます。病理検査結果次第で大学病院などへ紹介となります。
  • 悪性腫瘍の場合は再切除となることもあります

術後は、テープ保護・紫外線対策をお願いしています。

費用の目安(保険診療)

保険適用の場合、部位・大きさ・病理検査の有無で異なりますが、目安として数千円〜1万円台程度(3割負担)です。

例:小さな黒子の切除+病理検査:約5,000〜10,000円前後
※あくまで目安です