精神科オンライン診療について
当院では、通院負担の軽減や体調・生活状況に応じた継続支援を目的として、精神科・心療内科のオンライン診療を導入しています。
ただし、オンライン診療は対面診療と全く同じものではなく、こころとからだの状態把握や治療判断に一定の限界があることが知られています。
特に精神科領域では、
表情・声のトーン・しぐさなどの細かな変化が画面越しでは伝わりにくい場合がある
診療時の空気感や沈黙の意味など、非言語的な情報を把握しにくいことがある
信頼関係の形成に時間を要する場合がある
といった点が指摘されています。
当院では、こうした特性を踏まえたうえで、オンライン診療の利点と限界を事前に共有し、「安全で安心できる医療提供」を最優先にしています。
オンライン診療の主な限界について
オンライン診療には、次のような制約があります。
- 心身の状態評価に制約があります
対面診療に比べ、表情・姿勢・歩行の様子、脈拍・体温などの身体所見、診察室で共有される空気感や対話の間を同じ精度で把握できない場合があります。 - 検査・処置・迅速な対応が行えない場合があります
オンラインでは、次のような対応は実施できません。- 血圧・脈拍の測定
- 採血・心電図・一部の心理検査
- 即時の薬剤変更・救急処置
- その場で安全確保が必要なケースへの直接介入
- 重症・緊急性の高い状態には不向きです
以下の状態では、対面診療または救急受診を推奨します。- 強い希死念慮・自傷他害の危険がある
- 錯乱・意識障害・もうろう状態にある
- 呼吸苦・強い胸痛・けいれんなど全身症状を伴う
- 処方内容・期間に制約が生じる場合があります
厚生労働省の指針に基づき、初診で対面歴のない方の処方は原則1週間以内となります。
また、医師がオンラインのみでの安全な診療継続が困難と判断した場合、対面診療への切り替えをご案内することがあり、その際のオンライン診療利用料の返金は行っておりません。あらかじめご理解ください。
当院におけるオンライン診療の位置づけ
当院ではオンライン診療を「こころの治療を安全に継続するための選択肢のひとつ」と考えています。
主に次のような場面での活用を想定しています。
症状が比較的安定している方の治療継続
- 育児・介護・仕事・遠方在住などで通院が困難な場合
- 外出が難しい時期の相談(緊急性が高くない場合)
「オンラインで完結させる診療」よりも「必要に応じて対面と組み合わせる診療」を重視しています。
オンライン診療を受けられる方へのお願い
より安全な診療のため、以下にご協力ください。
- 症状経過・治療歴・服薬状況をお伺いさせていただきますので、ご協力をお願いいたします。
- 体調変化・睡眠・食事・生活状況の変化をお伺いさせていただきますので、ご協力をお願いいたします。
- 通信不良で診療継続が困難な場合:再接続・再予約・対面切り替えとなる場合があります(返金不可)
- 医師が不適切と判断した場合:対面受診や救急受診をご案内することがあります(返金不可)
オンライン診療利用料金
- オンライン診療利用料
- 税込 3,300円(自費・公費適用外)
- 診察料・処方せん料
- 健康保険適用
公費負担医療をご利用中の方もオンライン利用料は別途ご負担となります。


