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毛髪の悩みを抱えている患者様へ

正しい脱毛症医療を<br class='pc_n'>”ひふ”と”こころ”の<br class='pc_n'>両者から提供のイメージ写真

当院には、大学病院で長年にわたり脱毛症の診療、研究に従事していた医師が常勤として在籍しており、男性型脱毛症や女性型脱毛症による“薄毛”や、円形脱毛症、瘢痕性脱毛症、抜毛癖、先天性の脱毛など、多種多様な脱毛症に対して検査、診断、治療を行っております。毛髪の悩みを訴えて受診される患者様の中には、全身性エリテマトーデスに代表される自己免疫疾患や甲状腺疾患など全身の病気が背景に隠れていることもあり、各種検査にて正確に診断し、治療に結びつけていくことがとても大切です。また、髪の毛は人の印象を左右する、とても重要な体の器官であり、脱毛症が患者様の精神面にも大きな影響を及ぼすことは想像に難くありません。当院では、これまで培ってきた経験、診療技術を駆使しながらエビデンスに基づく正しい脱毛症医療を、“ひふ”と“こころ”の両者から提供いたします。「最近抜け毛が気になる」、「また円形の脱毛斑ができてしまった」、「そもそもこの抜け毛は異常なのだろうか」、「抜け毛が気になって夜も眠れない」など、どんな些細な悩みでも構いません。ぜひお気軽にご相談ください。

脱毛症はどのように診断するの?

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脱毛症は大きく分けて、髪の毛のサイクルが異常になるもの(男性型脱毛症や女性型脱毛症、休止期脱毛など)、髪の毛自体が傷害され脱毛にいたるもの(瘢痕性脱毛症や円形脱毛症、抗がん剤による脱毛など)に分けられます。視診により脱毛パターンを把握し、髪の毛を優しく引っ張る抜毛テストや、ダーモスコープという拡大鏡を用いたトリコスコピー検査を組み合わせることで、多くの脱毛症は診断可能です。診断が難しい場合には局所麻酔を用いた頭皮生検を行うこともあります。また、背景に隠れている基礎疾患を見つけるため、採血を行うことや、細菌や真菌(いわゆる“カビ”)を検出する培養検査を行うこともあります。

脱毛症の種類にはどんなものがあるの?

男性型脱毛症

男性型脱毛症とは

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男性型脱毛症(androgenetic alopeciaの頭文字をとってAGAと呼ばれています)は主に壮年期に見られる脱毛症です。日本人の場合、20歳代後半から30歳代にかけて脱毛が著明に進行し、40歳代に完成するといわれています。統計にもよりますが、日本人の発症頻度は約30%程度と報告されています。前額部と頭頂部の髪の毛が細く軟毛化することが特徴で、進行すると前額部の生え際が後退し、頭頂部の脱毛部と融合する形をとります。

男性型脱毛症の発症メカニズム

「脱毛症」の病名がついていますが、その本態は、髪の毛のサイクルが短くなることにより毛が十分に成長できず、休止期が長くなることにより、髪の毛が十分に成長できずに細くなってしまう(ミニチュア化と言います)ことにあります。髪の毛の成長に重要な毛乳頭細胞には男性ホルモン感受性受容体が存在しており、活性の弱い男性ホルモンであるテストステロンがII型5α還元酵素により活性の高い男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変換され、ジヒドロテストステロンが男性ホルモン感受性受容体に結合する結果、毛乳頭細胞の増殖が抑制されます。そのため、成長期が早くなり、休止期が延長することにより、髪の毛の軟毛化が生じます。

男性型脱毛症の診断と治療

視診にて脱毛パターンを確認し、トリコスコピーという拡大鏡を用いてミニチュア化を確認することで診断します。時に、瘢痕性脱毛症(一度脱毛すると永久脱毛となる病気)の一種であるfibrosing alopecia in a pattern distributionや円形脱毛症との鑑別が難しいこともあり、その場合には皮膚生検を組み合わせて診断します。
治療は主に飲み薬と塗り薬があります。飲み薬には上述の5α還元酵素を阻害する「フィナステリド」と「デュタステリド」が主に用いられます。肝機能障害や性機能障害などの副作用が現れることがあります。塗り薬にはミノキシジル外用が有効です。ミノキシジルは毛乳頭細胞を活性化し、成長期の期間を長くする作用があります。これら3つの治療法は男性型脱毛症診療ガイドラインでも推奨度が高く記載されており、まず考慮すべき治療法になります。
そのほか、LEDや低出力レーザー、アデノシン外用、植毛などが有効な治療としてあげられます。近年、低用量のミノキシジル内服療法の有効性が報告されていますが、肝機能障害や多毛、低血圧などの副作用があること、日本では承認されていない薬剤であることなどから、積極的には推奨されていません。

女性型脱毛症

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女性型脱毛症は、男性型脱毛症(AGA)と同様に、髪の毛が細くなるミニチュア化を本態とする脱毛症です。男性型脱毛症に似たパターンで抜けるタイプや頭頂部を中心に薄毛が広がるタイプ、頭頂部から前頭部にかけてクリスマスツリー状に薄毛が広がるタイプなどに分類されます。男性型脱毛症とは違い、未だ発症のメカニズムはわかっておらず、そのため治療法も限られているのが現状です。稀にホルモン産生腫瘍により脱毛症状が出現することもあるため、女性ホルモンや男性ホルモンの採血を行うことがあります。治療はミノキシジルやアデノシン外用が中心となります。

円形脱毛症

円形脱毛症とは

円形脱毛症とはのイメージ写真

円形脱毛症は、境界がはっきりとした円形の脱毛斑がみられる病気です。頭の髪の毛に起こることが最も多いですが、眉毛やまつ毛、体毛などにも生じる可能性があります。統計にもよりますが、100人に1、2人程度の人が一生涯のうちに円形脱毛症を経験すると言われています。円形脱毛症は、脱毛斑の数や範囲によって、単発型や多発型、全頭型、汎発型、蛇行型などに分類されます。脱毛面積が広ければ広いほど重症になりやすい傾向があります。

円形脱毛症の発症メカニズム

円形脱毛症は、自分の毛の組織である毛球部に対して過剰な免疫反応が生じ、毛が破壊される、「自己免疫疾患」の一つと言われています。その発症には、感染症などが契機となるとされていますが、実際にははっきりとしないことも多いです。過去には、「精神的ストレスにより円形脱毛になる」と言われていた事もありますが、現時点で両者の関係性ははっきりとしていません。(精神的ストレスにより生じるストレス関連シグナル伝達物質が影響を及ぼす可能性が示唆されていますが、その程度や詳しいメカニズムは不明であり、可能性は完全には否定できないが捉われすぎないようにしましょう、とお伝えしています。)

円形脱毛症の診断

まず、脱毛パターンを視診で確認します。次に、髪の毛を櫛でとかす程度の弱い力で髪の毛を引っ張り、抜け毛の具合と抜けた毛の形を確認します。さらに、トリコスコピーという拡大鏡で頭皮や毛を詳細に確認し、黒点や断裂毛、感嘆符毛といった、毛が破壊されたことを示唆する所見を確認します。これらを総合的に評価し、円形脱毛症の診断を行います。また、背景に甲状腺の病気や他の自己免疫の病気が隠れている場合もあり、採血を行うことがあります。

円形脱毛症の治療

  • ステロイド外用療法:単純に塗布する方法や、ラップを用いて密閉する方法(密封療法)があります。
  • ステロイド局注療法:局所にステロイドを注射し、炎症を抑えていきます。
  • ステロイドパルス療法:急激に全頭性に抜けるような急速進行性円形脱毛症の場合に選択します。早期導入が望ましく、入院加療を要します。
  • ステロイド内服療法:脱毛範囲が広範囲の場合に選択されることがあります。(現在では、副作用の観点や新規内服薬の登場により選択されなくなってきています。)
  • 局所免疫療法:かぶれ反応を誘発して局所の免疫を変調させる治療です。自費診療となります。
  • 紫外線療法:UVBを照射することにより局所の免疫応答を制御すると考えられています。
  • JAK阻害薬内服:後述します。
  • その他:凍結療法や塩化カルプロニウム液外用、セファランチンやグリチルリチン,グリシン,メチオニン配合錠内服などがあります。

これらの治療法を、年齢や病期、脱毛面積(重症度)を総合的に評価し、選択していきます。患者様一人一人の状態を診察ごとに丁寧に把握し、患者様に合った治療法を選択します。

JAK阻害薬

円形脱毛症には、免疫の過剰な反応を抑える目的で、JAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬という新しい作用機序の薬剤が使用されるようになっています。従来の治療で十分な効果が得られなかった方に対して、選択肢が広がっています。

オルミエント®(バリシチニブ・内服薬)
  • 自己免疫反応を抑えることで脱毛症状の改善を図る内服薬(JAK1/JAK2阻害薬)です
  • 国内で重症の円形脱毛症に保険適用となっています
  • 効果発現までに一定期間を要するため、定期的な通院・経過観察が必要です
  • 感染症リスク上昇など副作用の管理が重要なため、血液検査などのモニタリングを行いながら治療を進めます
  • 円形脱毛症の場合は、成人以上に適応があります
リットフーロ®(リトレシチニブ・内服薬)
  • 自己免疫反応を抑えることで脱毛症状の改善を図る内服薬(JAK3/TEC阻害薬)です
  • 国内で重症の円形脱毛症に保険適用となっています
  • 効果発現までに一定期間を要するため、定期的な通院・経過観察が必要です
  • 感染症リスク上昇など副作用の管理が重要なため、血液検査などのモニタリングを行いながら治療を進めます
  • 12歳以上に適応があります

JAK阻害薬は、患者様の病状・既往歴・安全性を総合的に判断したうえで、適応となる方にご提案します。
費用・治療スケジュールは個々に異なりますので、気になる方はご相談ください。

瘢痕性脱毛症

毛の再生に重要な役割を担っているバルジ領域(幹細胞領域)が種々の原因により傷害され、永久的な脱毛になってしまう脱毛症です。瘢痕性脱毛症には、自分の毛に対して炎症が起きる「原発性」と、外傷や牽引(髪の毛が強く引っ張られる)、異物(人工毛など)による「続発性・二次性」とがあります。原発性瘢痕性脱毛症には慢性皮膚エリテマトーデスや毛孔性扁平苔癬、禿髪性毛包炎、frontal fibrosing alopecia、fibrosing alopecia in a pattern distributionなどがあります。抜毛テストやトリコスコピーで診断可能なこともありますが、それだけでは確定診断が難しい事も多く、皮膚生検や免疫組織学的検査を併用して確定診断していきます。診断に応じて内服薬や注射、外用薬で治療します。

その他

上述のような脱毛症以外にも、抜毛癖(トリコチロマニア)や休止期脱毛、真菌症を代表とする感染症による脱毛、抗がん剤による脱毛、遺伝性縮毛症など、多くの脱毛症があります。時に鑑別が難しい事もあり、治療に結びつけていくためには正確な診断が何よりも大事です。

さいごに

SNS全盛期である現代では、“脱毛症”や“抜け毛”といったキーワードを入れるだけで非常に多くのコンテンツが出てきます。その中には正確な情報ももちろんありますが、誤った情報や都市伝説のような情報まで多種多様な情報が多く存在しています。当院では、専門的な見地から患者様の脱毛症状を正確に診断し、エビデンスに基づく正しい医療を提供するよう心がけています。ぜひお気軽にご相談ください。